kyosukemunch質問という外部刺激を受ける度に京介先生は成長していくのです。
何かを聞かれる事は彼の大好物。

不定期ながらも今後も続けていく予定です。
もし何か疑問があるのであれば、コメント欄やメールにてよろしくお願いします。
「京介先生、質問してあげてもいいですよ」という気持ちでどうぞ。



lastyear

JRDB金子京介メルマガ ~読める男の競馬論~

パドックに立ち続けて約10年。新たな予想理論を見出すために、日々馬と向き合ってきたJRDBの金子京介が、このたび新たな理論をひっさげて登場。
今週のメインレース展望では、独自に編み出した「厩舎・調教上昇度理論」を使いつつ、金子京介自信の推奨馬と買い目を提供。高配当も期待できます。
今週の勝負レースは、配当よりも的中重視の予想。前日にじっくり吟味し、最終決断はレース当日朝に配信します。
金子京介独自の目線による競馬回顧も必読。

詳細は ⇒ コチラから。

馬場傾向とパドック診断

Q: いぶき さんよりの質問

最近馬場が一日でコロコロかわる日がありますが、
その有利不利を把握できたらその後のパドック診断に反映させますか?
それとも自分の目線を一日貫きますか?
他のパドック担当者のスタンスもわかったらお聞きしたいです。

A:

馬場状態の移り変わりをキチッと読み切れず、「あ、これはわからん」となった時には、基本に立ち返って出来の良さとそのコース向きのタイプを真っ当に選ぶことにしています。
しかし、その日の特殊なパターンに乗っかった・読めている時に、「この水準の馬は消せる」と確信持てている時は、かなりの部分をパドック診断に反映はさせますね。
自分の場合は、パドックだけでなく当日その場にいる強みを生かしたい気持ちもありますから、「当日の馬の仕上がり変化、今日の馬場への適合力重視」という部分を特に強調する印にしています。

そして、何だかんだで自分のパドック点を見返してみると、馬本位で選んでいる時も、馬場読み重視で選んでいる時も、結局は自分の目線・自分の判断でのモノだと思うんです。
その場で一番強く感じ取れているものを、パドック評価で反映させているという気持ちは持っていますよ。
そこはどの担当者も一緒なのでは?と思います。


芝のレースで、雨が馬場・ペースに与える影響は?

Q: 馬好き さんよりの質問

ここのところ開催時に雨が降っている事が多いですが、雨が馬場、ペースに与える影響を知りたいのです。
ダートなら脚抜きのいい馬場になって、上がりの競馬になるということは分かるのですが、
芝ならどうなんでしょう?
たまに、テレビなどの解説を聞いていると、レース後に、雨で後ろから行った馬は持ち味が生かせず、持続力の競馬なりました。
といっていたかと思うと、雨でペースが落ち着いて直線勝負になりました。と相反するようなことを聞くことがありますが、
雨とペース、馬場に関係はどう捉えたらいいですかね?

A:

雨が馬場を渋化させると、芝で滑ったりぬかるんで軟い路盤になったりする影響で、馬が走りづらくなりますよね。
スタートのダッシュやラストの上がりが掛かるだけではなく、道中集団になって追走している場面で、普段より消耗度が増すと思ってください。

そして、先週の土曜日の、滝のような雨が降った府中の場合。
瞬発力に寄ったタイプ~例えば、小柄で幅がなくスナップの強さで競馬するタイプなどは、脚抜きの悪い馬場に苦労する分、道中で消耗度が増し、末脚の威力を失うと。
逆に、普段のパンパンな馬場で速いスピードを出せない走りをしているタイプ(いろいろパターンはあります)が、渋った馬場でそれほど消耗せずに走れる特徴が生かされ、後半になっても踏ん張れる。
そういった逆転現象が起こっていると考えてください。
良馬場の時のように全馬が手応え絶好で4角を回る形ではなく、どれだけペースを落としても、単に前に進むだけで走るのがしんどくて、バテてるぐらいの手応えで直線に向いていると言うのがポイントです。
また、そういった馬場状態を騎手が早めに見定め、どういうコースを通って競馬をし、他馬に揺さぶりを掛けているのか…などの要素も絡んできます。

なので、本質的には、持続力勝負とか直線勝負とかの、普段の良馬場で行われてるスピード競馬の枠組みの中で使ってる言葉を用いて、重馬場(特に心底キツイ不良馬場)の競馬の説明をやれるわけがないんです
重くなったことで突然発生する、強烈なトラックバイアスもありますし。
自分は、雨が降った場合には、全体のペースからレースを解釈するアプローチは止めるようにしてます。
その状況が得意だという馬が、その場で突然有利になっての激走が多々ありますし、相手関係を測っている場合ではなくなりますからね。


予想を組み立てる上で参考にするデータは?

Q: 農家 さんよりの質問

レースがS~MペースのときはJRDBの展開予想って外れやすいい傾向にありますよね。
意外な人気薄の馬が先行して紛れが起きやすい。

予想を組み立てる上で参考にするデータ、注意することってありますか?

A:

全てのレースがハイペースになってくれると、そりゃほぼ全ての指数派の人は大喜びだと思いますよ?
それこそその馬のポテンシャルだけ発揮してくれれば、上位にしっかり来てくれる競馬になりますから。
また、スローペースっていうのは、騎手の方が弱い馬でも何とか勝負になるよう、工夫した結果のレース展開だとも思うので。
ダートのスローペースだと、2着3着の大きな紛れが起きやすいと言うのは、自分も実感している所です。

自分はなるべく、JRDBで簡単に扱えるようになってるデータは、積極的に取り入れようと工夫している所です。
IDMはもちろん、テン指数やペース・上がり指数、追い切り指数、展開予想、騎手・厩舎データ、全敗記録、特記などなど。
その他、開催の血統データや逃げ・差し傾向など、集められるものは全部集めたいとも思ってます。

しかし、それらを全部等価で考えてしまうと、並べてから取捨するのは不可能ですよね。
何かしらの基準で、強い情報と弱い情報、捨てる情報と強弱を付けて扱わなければ、パンクしてしまいます。

そこで自分の場合、前走の馬柱を基準にして、データを2種類に分けて考えるのをポイントにしてます。
前走の馬柱の時点より前に起こったことを過去データ、前走の馬柱の時点から、レースが始まる瞬間までのものを直近データと仮に名付けましょうか。
実際に区分けしてみるとこんな感じです。

過去データ:前走までの細かい詳細
・馬柱全て
 ~レースのコメント類や特記、持ち時計、上がり1位記録、コース好走データなど
・体型/脚元データ
・その馬の個体データ
 ~血統、母父、馬主、厩舎、過去騎手

直近データ:前走が終了した後から今回のレースまでに起こる変化が主な内容
・調教データ
 ~今走の調教だけではなく、過去と比べての変化度、あるいは放牧先など
・乗り替わり&転厩情報
・開催中の好走実績類
 ~この開催で有利になっている血統、騎手、厩舎
・厩舎ランク関連
・当日のパドック
 ~馬体のみならず脚元の変化や馬具変更も
・返し馬

この2項目に分けて、その情報同士の連動性を見るように関連付けるのが重要だと思ってます。
ここら辺は普通の人がやってない部分でしょうね。
特に、意識して直近データの存在をきちんと定義して、実際の競馬にどのように影響しているのかを見ている人が少ないはずです。
せっかくJRDBに入会しているんですから、自分が提供しているパドック情報含め、一般の人が決して理解しようのない部分のアドバンテージを、もっと生かして欲しいですね。