土曜日は雨でどこもシンドいな…って見ていたら、佐賀が超快晴!
別世界で競馬しておりましたね。

中山11R 皐月賞

せっかくのG1です。まずはザックリ俯瞰してみましょう。
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ノーザンF生産馬、古馬重賞と比較して見ると。
4歳以上の今年の重賞勝ち馬。
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流石の成績。しっかり勝っております。
反面、3歳重賞だと
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怒濤の2~3着力。
牡馬で勝っているのは、関東の厩舎のみ。
1頭はサトノフラッグで国枝栄厩舎。弥生賞自体も1~3着はNF馬独占の結果でした。
もう1頭はルフトシュトロームの堀宣行厩舎。
どちらも厩舎自体の能力が高いところで、輸送無しの競馬場での物。

ちょと前とは景色が違いますよね。
例えば関東であれば、木村、手塚、大竹厩舎辺りが毎回「外厩」に出して、そこらの重賞で好走していたはず。
…それが、手塚厩舎はマルターズディオサで木村厩舎はオーソリティで重賞勝ち。
どちらもワーケア、オーソリティ・スカイグルーヴでそこそこの着は獲ってはいるものの、実際に勝ちきったのは別陣営でのもの。
反面、古馬の重賞ではプリモシーン、大竹厩舎はブラストワンピースで重賞は勝っています。

この3歳世代から、再びゲームのルールが変わった感。
数年前の起点として、関東のノーザンF「外厩」である「天栄」からのスタート。
レイデオロがぶっつけの皐月賞で叩いただけ→ダービー制覇、しかも青葉賞の藤沢和雄厩舎がダービー制覇です。
アーモンドアイが出てて来て、ブラストワンピースが有馬記念を勝って…。
それまでの下準備が諸々あって徐々に結果が出始めて、最終的に成果としてそれまでの競馬の歴史を変えてしまいました。
次に起こったのは、関東時代から関西のアッサリ復権。
同じノーザンF陣営で関西の「外厩」である「しがらき」は関西の厩舎力と共に、グループで積んだノウハウ活かしてアーモンドアイ以外を軒並み倒してしまう。

その間、他の陣営だって何もしていなかった訳ではありません。
せっせとNF陣営にキャッチアップをはかり、その技術を高めていました。
「出来る」という事が証明されれば、それを目指すのも、全く何も無い状況より全然楽ですよね。
パイオニアに続く2番手グループの方が、基本全てにおいて有利なのは何処でも一緒。

同時に、NF馬を管理していた厩舎だって成長します。
ずっと成功に携わっていたのですから、それなりの技術移転だってありますよね。
なので、ここ数年はずっと「またノーザンFか!」と嫌気を差していた方にとっても、競馬界全体に大きな恩恵があったのは認めて欲しいところです。

そういったバックグラウンドがあって、コントレイルだって皐月賞にぶっつけだし、手塚貴久厩舎のマルターズディオサだし、木村哲也厩舎のダーリントンホールだし。

少し前と比べて、馬個体の能力+NF陣営の管理パワーは他の陣営と比べて差は縮まってきたと言えます。
3歳世代で今起こっているのはそんな事。


以上が前置き。
さて…皐月賞ですね。


皐月賞って
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やっぱり1番人気脆いですよね。
近年1番人気で勝ったのは、アクロバティックなローテのサートゥルナーリアのみ。
皐月賞、ダービーを獲るには、多分あのローテしかないとは思う。
最高の個体を用意して、NF陣営が最大のバックアップをして、角居厩舎をもってしてもダービーは勝てなかった。
その分、ロージャーバローズで勝ったのだけれども…ダービーを勝った調教師とは思えない沈んだ顔でインタビュー受けてましたね。
同様の事を今年はコントレイルが目指しております。
目指しているのだけれども、まだ無理、というのが僕の評価。
ダービー捨てて皐月賞獲りに来るなら勝てるとは思うけれども、そうでは無いですよね。
大目標は次。勝負服的にもダービー向きです。
2つ狙ってとれるレベルでは…馬も鞍上も、ちょっと足り無いかな。

そして、
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頭には、結構人気薄が来やすい。
超優良馬がレースを使わないローテでになる一方、前哨戦のレベルは落ちてきます。
この効果として、以前よりも前哨戦を使う疲労は減ってくるという利点が生まれてしまう。
疲れないためにレースを避けたら、そこを使う馬達も楽になるというジレンマよ。

しかも皐月賞なら!で自分よりも下の馬達がここで本気出す。
迎える方にしてはたまったもんじゃないですね。

今回は以上のような文脈に合う馬を選んでみました。
非NFで、前哨戦を使っており、今の状況に合う鞍上と厩舎だと…。

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まじかー。
13・ダーリントンホールですか…。
稍重以上では2走しており、複勝率は100%と今の馬場でもこなせそう。
土曜日の競馬を見てしまうと、ありゃあもう普通の皐月賞にはならない感。
馬よりも、その回りの流れ的なもので決める方が今年は正解を引けるかと。
同じニューアプローチ産駒のベストアプローチでこなれてきた感はあります。
あの時はクラシックにかすったけれども、今回はしっかり間に合っての登場です。
もっと早く使い出す、は7月の函館スタートだったのでクリア。
しっかり権利を獲って、ようやくギニーに間に合った。

1頭決まれば後は…



この中での上げ下げで。

◎13・ダーリントンホール
〇5・サトノフラッグ
▲7・サリオス
注11・クリスタルブラック
△14・キメラヴェリテ
△16・ガロアクリーク
△18・ビターエンダー
△9・ブラックホール

週中はずっと、7・サリオスが、朝日杯組がようやく皐月賞に直行!って喜んでいたのだけれども…。
馬場もD・レーン騎手も土曜日の時点では微妙すぎ。
明日の皐月賞までに、それを払拭してくれるのであれば…ですね。

5・サトノフラッグはもう完全に皐月賞狙いの準備。
連系の軸であれば安心安定ではあります。

11・クリスタルブラックは、単純に人気し過ぎで印を落としただけです。
個人的に1番期待していたのは同馬。
京成杯は皐月賞を狙うには、今の技術的にはベストのレースだと思うの。

9・ブラックホールは鞍上ですね。
石川裕紀人騎手の3着付けは、重賞では自動で買っているので。